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- サイトトップ > 学生&大学 現場レポート > 大学就職部支援担当が贈る”ミソ”
工業系の学部生にとって、悩ましい時期となりました。各企業において、2009年入社予定者を対象としたエントリー受付が始まったからです。院に進んでこのまま研究を続けようか、または、学部卒で就職しようか、最初の選択を迫られる時期。今回は、教授・学生・就職指導担当者の3者の声をお届けします。
●教授の声(就活はNG!でも、仕事研究はOK!)
研究室にお伺いすると、教授から「3年の秋に、仕事を決められるはずがない。こんな時期に採用活動をするなんて全くナンセンスだ」「3年の後半が最も重要な時期であり、その時期に就活をするなどというのは考えられない」と厳しいお声を頂戴することがしばしばあります。確かにおっしゃる通りです。
私たちが研究室に訪問する際は、早めにエントリーしましょう!イベントに行きましょう!とは申しません。『プロの仕事研究』を持参し、将来の働き方を考えてみましょう、とお伝えします。いずれは社会に出て活躍する人材を輩出するのが大学。先輩の仕事ドキュメントを見て「これは貴重だ!」と取り扱ってくれることが多いのです。
『プロの仕事研究』には、社会人として活躍するためのエッセンスが詰まっています。メーカーの技術職のドキュメントであれば、例え扱うものが違ったとしても、その仕事の進め方や人となりに触れることによって、ものづくりにおけるやりがいや喜び、厳しい一面を知ることができ、結果的にものづくりに興味を持ってもらえます。
3年生の就活には賛成できん!という教授の方々の中にも、このような特徴を持つ『プロの仕事研究』に賛同していただける方が増えています。
●学生の声(理系であることは不利ですか!?)
エンジャパンが実施する『グローアップセミナー』にやってくる学生の中に「研究をさぼって就活したら怒られるんです・・・」とぼやく学生がいました。工学系の学生はメーカーの開発職に進むのだろうから、なにも慌てて3年の秋に活動をしなくても・・・と思うのですが、話を聞いてみると、意外な声が聞こえてきます。
「文系就職を考えているので、このセミナーに来たんです。同じゼミの先輩に聞いたら、証券とかコンサルのほうが給料がいいって聞いたので。文系職種に就職するのに理系って不利になりますか?」
「文系の子ってすごく進んでる感じがするし、他の学生の様子を知りたかったのでこのセミナーに来ました」
「今やってる研究って役に立つかどうかわからないし、会社がやばくなった時のことを考えると営業とかやっておく方がいいのかなって・・・」
よくよく聞くと、メーカーの開発職に就職した先輩の話は、キャリアへの不安や給与面など比較的マイナスなエピソードが多く、非メーカーに就職した先輩の話は比較的プラスの話が多いのだとか。確かに、給与体系は営業系職種のほうがフレキシブルだとは思いますが。今一生懸命研究を続けて、もし、それが社会で役に立たなかったとしたら・・・。そう思うと不安だというのです。(ちなみに、このセミナーでは、過去の自分の足跡を肯定的に捉えるプログラムになっているので、結果的に、大学院進学の道を選ぶケースもあります)
就活前に入ってくる情報によって、これまでの「勉強」と、社会における「キャリア」は分けて考えるという学生が目立ってきました。大学院に進んで6年間研究を続けたからといって、就職先で幸せになれると限らないのであれば、いっそ、学部卒で就職しようか・・・。そんな学生が出ていることについて、就職指導の立場の方々は懸念を強めています。
●就職指導担当者の声(入社後活躍する人材に育てたい)
「うちの学生は就職するのに困ることはありません」。先日、工業系の某国立大学にお伺いした際、就職担当者から真っ先に言われた言葉です。11月の学内企業説明会に企業からの申込が殺到しているとのことで、悩みなどないかのようにに思われましたが、その後、興味深いお話を伺いました。「企業の方々は、うちの学部生のことを優秀だといいますが、私は全くそうは思わないんです・・・」。
「採用されるまでは学校ブランドがあるから挫折を知らずに就職できるのだが、(コミュニケーションスキルをはじめとした)社会で求められる基礎の力は、他大学の学生の方が優れているのではないでしょうか。他の工業大学の担当者の方もおっしゃっていたのですが、もし、入社後に活躍しない人材を輩出し続けているとすれば、教育の面で何か手を打たなければいけないと思うのです」。
早々に企業が学内に足を運び、社会を知るきっかけを提供していただけることは、学生にとって有難いことです。しかし一方で、学校ブランドがある学生ほど、将来の道を考える機会を持っておかなければ、採用企業の“熱”に影響されて自分を失ってしまいかねません。そのようなお話から、『プロの仕事研究』を使った体験談ガイダンスの企画に発展し、話題が盛り上がりました。
「社会からのオファーが増えすぎると、自分を見失いやすくなる。研究も、学生自身のアイデンティティを形成する要素の1つである。だから、早々に摘み取らないで欲しい」と、ある教授がおっしゃっていました。学生の将来の活躍を願う気持ちは皆同じです。私たちは、掲載されている『プロ』を通じて、これからも学生を応援し続けて参ります。
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